この記事でわかること

  • 老後2,000万円・3,000万円問題の実態
  • 年金だけでは月14〜16万円しか受け取れない現実
  • 「年金をしっかり払えば老後は守られる」という思い込みの危険性
  • ドルコスト平均法で毎月淡々と積み立てる方法
  • NISAとiDeCoの使い分けについての正直な意見
  • 「複利は人類最強の発明」アインシュタインの言葉が示す早期投資の重要性
  • 子供3人いる立場から考える「お荷物にならない老後」への準備

「老後2,000万円問題」という言葉を聞いたことがありますか?

年金があるにもかかわらず、老後にさらに2,000万円が必要だという話です。さらに最近では「3,000万円問題」と言う人も出てきており、老後に必要なお金はどんどん増えていっています。

社会人になった頃、「年金をしっかり払えば老後は守られる」と思っていた自分が、今では毎月50,000円を積み立てながら老後資金を準備しています。

この記事では、老後2,000万円問題の実態と、今すぐ始められる解決策をお伝えします。


老後2,000万円問題とは何か

2,000万円では足りないという現実

老後2,000万円問題とは、2019年に金融庁が発表した報告書がきっかけで広まった問題です。

夫婦2人が老後30年間生活するために、年金だけでは約2,000万円が不足するという試算です。

しかし最近では、インフレの進行や平均寿命の延びを考慮すると、2,000万円では足りず3,000万円以上必要になると言う専門家も増えています。

試算必要額
金融庁の報告書(2019年)約2,000万円
インフレ・長寿化を考慮した最新試算約3,000万円以上

知った時の正直な感想は「年金があるのにそんなに必要なのか」という驚きと、「10年後・20年後はもっと金額が増えるのでは」という不安でした。

年金だけでは月14〜16万円しか受け取れない

なぜそれほどの金額が必要になるのか——年金の受給額を知れば理解できます。

会社員・公務員が受け取る年金(国民年金+厚生年金)の平均受給額は、月額約14〜16万円が目安とされています。

年金の種類月額の目安
国民年金のみ(自営業など)約6〜7万円
国民年金+厚生年金(会社員)約14〜16万円

月14〜16万円で生活できるかを考えてみてください。

家賃・食費・光熱費・医療費・交際費——これらをすべて賄うには、明らかに不足しています。インフレが進む現在では、この不足額はさらに広がっていきます。


「年金をしっかり払えば大丈夫」という思い込みの危険性

社会人になった頃の自分の認識

社会人になって給与をもらうようになってから、長い間こう思っていました。

「社会保険に加入して年金をしっかり払えば、老後は守られる」

年金という制度があるから老後は安心——そういう思い込みが、老後資金の準備を後回しにさせていました。

年金はあくまでも「補助」

FPの勉強をして初めて理解できたことがあります。

年金は老後の生活費をすべて賄うためのものではなく、あくまでも補助的な役割だということです。

月14〜16万円の年金に加えて、自分で準備した資産を取り崩しながら生活するというのが、老後の現実的な姿です。

「年金があるから大丈夫」ではなく「年金に加えて自分でも準備する必要がある」——この認識の転換が老後準備の第一歩です。


老後2,000万円問題の解決策

解決策①|ドルコスト平均法で毎月淡々と積み立てる

老後資金を準備する最も効果的な方法は、ドルコスト平均法を使った長期積み立て投資です。

ドルコスト平均法とは、毎月決まった金額を定期的に買い続ける投資方法です。

メリット内容
価格変動リスクを抑えられる高い時も安い時も一定額を買うため、平均購入単価が安定する
感情に左右されない毎月自動的に積み立てるため、相場の上下に惑わされない
少額から始められる月1,000円からでも始められる
時間分散効果がある長期間積み立てることでリスクが分散される

毎月淡々と積み立て続けることが、老後資金準備の王道です。

相場が下がっても慌てて売らない。相場が上がっても浮かれない。ただ毎月決まった日に決まった金額を積み立て続ける——この継続が、長期的には大きな資産になります。

解決策②|新NISAを最大限に活用する

老後資金の積み立てには、新NISAの活用が最優先です。

新NISAは運用利益が非課税になる制度で、老後資金の積み立てに最も適した制度のひとつです。

現在は毎月50,000円をNISAで積み立てています。S&P500連動のインデックスファンドを選んでいます。

項目内容
毎月の積み立て額50,000円
投資先S&P500連動インデックスファンド
方法ドルコスト平均法(毎月定額)
目標NISA枠を埋めきること

解決策③|iDeCoについての正直な意見

iDeCo(個人型確定拠出年金)も老後資金準備の方法としてよく紹介されます。

iDeCoは掛け金が全額所得控除になるという大きな節税メリットがありますが、原則60歳まで引き出せないというデメリットがあります。

個人的な考えとして、まずNISA枠を埋めきることを優先すべきだと思っています。

NISAiDeCo
節税効果運用益非課税掛け金全額所得控除
引き出しいつでも可能原則60歳まで不可
優先度◎ まず埋めきる○ NISA後に検討

iDeCoを月5,000円から始めるという選択肢もありますが、NISAで毎月50,000円を継続することを目標にしている中で、同じインデックス商品に5,000円を固定する必要はないと考えています。


複利の力|アインシュタインが「人類最強の発明」と呼んだもの

複利とは何か

アインシュタインは複利について、「複利は人類最強の発明だ」と言ったとされています。

複利とは、投資の利益がさらに利益を生む仕組みのことです。

例えば100万円を年利7%で運用した場合を見てみましょう。

年数元本資産総額(複利)
10年100万円約197万円
20年100万円約387万円
30年100万円約761万円

30年後には元本の約7.6倍になっています。これが複利の力です。

早く始めることが最大の武器

複利の恩恵を最大限に受けるためには、とにかく早く始めることが最重要です。

同じ金額を積み立てても、始める年齢によって老後の資産額は大きく変わります。

開始年齢月5万円積み立て・年利7%・65歳時点の資産額
25歳から約1億3,000万円
35歳から約6,000万円
45歳から約2,600万円

25歳から始めた場合と45歳から始めた場合では、同じ月5万円の積み立てでも5倍以上の差が生まれます。

一定の時期を超えると投資額の2倍を超える時が来ます。それは長期で見ることによって体感できることです。だからこそ、早く始めることが何よりも大切です。


子供3人いる立場から考える老後準備

子供たちにお荷物にならない老後を目指す

私には子供が3人います。老後について考える時、一番強く思うことがあります。

「子供たちにとってお荷物になるような老後は絶対に避けたい」

老後に子供に金銭的な負担をかけることは、子供たちの人生に直接影響します。自分の老後資金は自分で準備することが、子供への最大のプレゼントだと考えています。

今できることをやり続ける

老後資金の具体的なシミュレーションは難しい部分もありますが、今の段階で手残りを多くすることを常に意識しています。

老後のことだけでなく、今の生活・子供の教育費・住宅費——様々な支出が重なる中で、毎月の収支をプラスにして着実に積み上げていくことが大切です。


老後資金を準備していない人へのメッセージ

貧富の差はこれからさらに広がる

あくまで予想の話ですが、これから先はますます貧富の差が広がると言われています。

今の段階で「思ったよりお金が貯まらない」と感じているのであれば、これから先もますますその感覚は強くなっていきます。

今のうちに行動を起こすことが、その差を縮める唯一の方法です。

独身の方も今すぐ始めるべき理由

今現在独身の方は「まだ自分だけだから」と後回しにしがちです。

しかしこれから家族ができると、自分以外の出費が確実に増えます。独身の今が、最もお金を準備しやすい時期です。

今日この瞬間から自分と向き合って、お金の勉強を始めましょう。

まずは自分の収支を知ることから

老後が不安な方への具体的なアドバイスは、まず自分の収入と支出を知ることです。

自分がどこにいくら使っているかを把握せずに、老後資金を準備することはできません。家計管理アプリで支出を見える化するところから始めてみてください。


まとめ|老後2,000万円問題の解決策

老後2,000万円問題を解決するための行動をまとめます。

やること内容優先度
お金の知識をつけるFP資格の勉強・家計管理の基礎◎ 最優先
固定費を見直す保険・スマホ代・サブスクの削減
新NISAで積み立て投資を始めるまずNISA枠を埋めきることを目標に
iDeCoを検討するNISA枠を埋めきった後に検討

老後の問題は「将来の話」ではなく「今日から準備すべき話」です。

複利の力は長期間でしか体感できません。今日が、これからの人生で一番若い日です。 1日でも早く始めることが、老後資金準備の最大の武器になります。


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